山口県産業化学技術振興賞」受賞

山口県産業科学技術振興賞とは

産業科学技術の分野において高い水準の研究成果を挙げ、かつ、その研究成果による県内産業への貢献が認められる者等を表彰することにより、本県における産業科学技術の振興を図り、もって県内産業の活性化に資することを目的とし、原則として山口県内に居住する者で、産業科学技術の分野において高い水準の研究成果を挙げ、かつ、その研究成果が県内の産業水準の向上に貢献した、あるいは貢献すると認められる者を対象とする賞です。

   
   
詳しくは山口県のホームページをご覧下さい  

受賞理由
  「トラバースガイド機能を有する樹脂用チップ化設備の開発」
  私たちの日常生活に欠かせないプラスチック製品は、樹脂ペレットを加工して製造される。その樹脂ペレット自体は、石油を原料に、樹脂製造装置から連続的に供給される樹脂ストランド(糸状の樹脂)をチップ化設備により切断して作られている。
  現在、樹脂業界において、新たに開発される樹脂の中には、用途に応じ、ガラス繊維や酸化チタン等の機能材や薬品を混入しているものが多くある。これらの混入物はチップ化設備の刃物を著しく磨耗させるものであり、磨耗により刃物の交換が必要となるが、その間もチップ化設備への樹脂供給を止めることは出来ないため、大量の樹脂廃棄物が発生し、環境への悪影響とともに生産性低下が問題となっている。また、刃物の交換・再研磨に伴う経済的・時間的コストもチップ化設備を導入している企業の負担となっていた。
  そこで、岡田氏、中村氏は刃の部位の有効利用と、刃物材質の検討により刃物部品の寿命を延長するための技術開発に取り組んだ。
  刃の有効利用に関しては、これまで固定式であったトラバースガイド※機構を左右スライド式とすることにより、機構により導かれた樹脂ストランドが刃物の特定の箇所で切断されないようにして、刃の磨耗の均一化を実現し、更に最適材質として、刃物メーカーや樹脂メーカーの協力を得て、耐磨耗性の高い超硬材種の導入に成功した。
  これらの技術開発により、刃物寿命はこれまでの約2倍となり、本技術による機構を組み込んだチップ化設備は、石油化学、繊維、自動車、電気、樹脂リサイクル等、様々な業界で活用が進んでいるところである。また、本技術を用いた製品には、高度な加工技術が求められるステンレス鋼などの難削材が多用されており、部品の製造を担う周南地域の中小製造業の高い技術を活かすと同時に、これらの企業の加工技術力の更なる向上にも貢献しているものである。

 

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